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先輩インタビュー

認知症治療病棟 師長 Eさん

認知症治療病棟師長 Eさん


認知症高齢者だからこそ、きめ細やかなケアを

私は、新人の頃から9年ほど都内の大学病院に勤務していましたが、結婚・出産を経てこちらに転居してきたタイミングで、当院に入職しました。今から9年ほど前です。当院のスタッフはママさんが多く、産休や育休への理解、子供の急病への理解があって、看護師のライフワークバランスを考えると、とても働きやすい環境だと思います。

認知症治療病棟 師長 Eさん鶴川サナトリウム病院は、認知症の方が非常に多い病院です。中には緊急入院される方もいらっしゃいますが、暴言や暴力に家族が耐えかねる、外からはわからない何かが見える、急に暴力的になった、食事が摂れないなど、状況はさまざまです。そういう方は精神的にとても不安定ですので、いつもにも増してきめ細やかなケアが必要となります。でも看護師の絶対的な人数がもともと少ない(看護基準は20:1)ですから、そういうシーンでも患者様の状況を汲み取り、機敏に動ける看護師を育成したいと考えています。
実際には、ケアに関する講義や研修もありますが、病棟などで行われるカンファレンスからの学びや、自分で考えて自分のケアを振り返る時間を大切にする、ということを教育の軸にしています。ラダー(段階)ごとの教育プログラムもありますが、自分の看護を振り返ることで意識を高め、「もっと学びたい」という環境をつくることが、院内教育の基本にあると思います。
私が特に大事にしたいと思うのは、患者様の尊厳を守るということです。いうなれば「人生の先輩に敬意を払うこと」。多くの職種が関わる医療の現場では、皆が同じ目線で物事を捉え、考え、行動していくことが重要なのだと思います。自分の気持ちや考えを上手く言葉にできない方へのケア、職種同士の専門性を理解したチームプレー、こうしたことの積み重ねが、認知症の方の生活を支えることになっていると思っています。

まだまだ女性が多い看護師の世界なので、当院はライフワークバランスを考慮した体制づくりに力を入れています。当院は実際に、私も含めママさん看護師が多いため、ほかのスタッフの立場を考え、皆が自然と協力できる環境です。教育体制もしっかりしていますし、認定看護師の資格取得に向けたバックアップ体制など、キャリアアップにも協力的です。もちろん、男性看護師もたくさんいます。
理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の方も多いのですが、職種をこえた交流があり、イムスグループ全体の運動会などのイベントを通じて、コミュニケーション力や連携力がアップしていきます。それから、これはイムスグループ全体のことだと思いますが、他院、例えば「脳疾患や呼吸器疾患」の専門病院などで実際の看護を学ぶ機会を持てますし、グループ全体での研修を通じて、若い看護師も活躍の場を広げることができるのではないでしょうか。
少しでも当院に興味を持っていただけたなら、まずは連絡してみて下さい。職場体験もできますから、当院の良さを体感していただければと思っています。

認知症治療病棟 師長 Eさん

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